
みなさんは髪を結んだことはありますか、または耳にかけることはありますか?
きっと多くの方が一度は経験があるんじゃないでしょうか。
実は髪を結んだり、耳にかけたりすることにはデメリットがあるんです。
今回は日常にある髪を結ぶ、耳にかけるということのデメリットについて解説していきたいと思います。
髪を結ぶ、耳にかけることのデメリット

結論から申しますと、皮膚や毛根がひっぱられて毛穴の向きが変わる、生え際が後退する、結んだクセが髪についてしまうということです。
わかりやすい例を挙げると、一つに結んでいたらおでこが広くなったり前髪の落ちる向きが変わったり。
見えないところで言うと、後ろの髪の毛が真ん中に集まるようになったりということです。
何もしてないのにクセがあるよって方ももちろんいらっしゃいますが、今回はあくまで、そうでなかった人がそんなクセがついてしまうと言う話です。
それでは上記の内容をもう少し詳しく、そしてできる対処法を挙げていきます。
毛穴の向きが変わる 前髪を作ろうとしても浮いてしまったり毛流れが完全に片側についてしまって分かれ目がついてしまってどうしようもなくなってしまうことがあります。同じ場所で分け目をつけ続けても同じようになります。これに似たような物でメガネのツルがもみあげ部分に食いこんでしまうパターンもあります。
対処法 前髪を奥から作って分け目をわかりにくくしてあげる程度の対処になります。毛穴の向き自体を美容師の施術でどうにかしてあげることはできませんし、また逆に引っ張ればいいんじゃないかと思ってしまいますが理由があって何十時間何百時間と引っ張ってきたのと逆に引っ張り続けるなんて現実的ではありません。もはやお手上げに近い状態です。予防としては緩く結んだり必要性が少ない時は結ぶことをしないというくらいです。メガネ跡に関してはフレームのサイズを調整し直してもらいましょう。
生え際が後退する 顔まわりやうなじの毛髪が徐々に細くなり切れたり、皮膚自体が引っ張られて生え際が後退してしまいます。
対処法 こちらも美容師の施術では前髪の持っていきかたでカバーする形になっていきます。根本解決になると美容外科や植毛になってきます。予防として上記と同じになります。
結びグセが髪につく こちらは一見、上記2つに比べたらまだマシに感じるかもしれませんがなかなかの曲者です。
結んだり、耳にかけたりしてその形がついてしまったクセは髪が本来持ってる結合と違うものになってしまう(ランチオニン結合)ことがあり、そうなってしまうと美容室にある薬剤でその結合を操作することが難しくなってしまいます。この結合が進んでしまうと縮毛矯正などでも取れなくなってしまいます。
対処法 縮毛矯正でまだ残ってるいるシスチン結合を伸ばしてあげるくらいになってきます。予防としては結ぶゴムを緩めの物に変えてあげたり、毎回ゴムの位置を少しずらしてあげることで同じ場所に圧がかかることが少なくります。また耳掛け跡はかける必要がなくなったらお風呂に入るなどしてできるだけまっすぐに。且つすぐに乾かしてあげることが大事になってきます。
ランチオニン結合とは

少し専門的な内容になりますので、どちらかといえば美容師さん向けの内容になりますが興味ある方は読んでいただけたらと思います。
毛髪の内部では元々はシスチン結合とよばれるものがあり、この結合の形によって癖毛だったり、結合を切って再結合することでパーマウェーブをあてたりストレートにしたりできます。
美容室の薬剤はこのシスチン結合を切ったり、また再結合させたりできるんですね。しかしランチオニン結合はシスチン結合とは全く別の結合になっており、これを美容室にある薬剤で切ったり再結合させることはできないのです。
とはいえ1cmの中にシスチン結合の部分もあればランチオニン結合の部分もあるみたいな状態だとそれなりにストレートになったりウェーブになったりはします。ランチオニン結合以外のところには効いてるからです。
ではランチオニン結合はどのような時にできてしまうのか。基本的には薬剤の問題が多いのですが、今回はタイトルに沿った部分だけフォーカスして説明します。
日常でおこるランチオニン結合の多くは髪を結んでいる時、耳にかけている時です。
薬剤でなるんじゃないの?と思うかもしれませんがそれと同じ化学反応が起こることもあるのです
髪を結んでいる時、または耳にかけているときに汗をかいてその汗が乾燥するとアルカリ性に傾いてしまうのです、そのときに毛髪で微弱ではありますがアルカリでの反応が起こります。
パワーは薬剤ほど強くはないのですが、その弱い力でも長時間反応し続けることでシスチン結合が切れてランチオニン結合が起こってしまうのです。
それが毎日5時間、6時間となると・・・1年後しばりぐせの完成です。

何もない状態からでもこうなるんですからパーマや矯正、カラーの後はきちんと処理をしていないと毛髪はアルカリに傾いています、そんな状態で結んだり耳にかけたりすると・・・
美容師さんに「結んだり耳にかけたりしないでくださいね、今日はできたらシャンプーしないでくださいね」と言われる理由はこれなんです。
髪を結ぶとか耳にかけるとかよくある一般的な行動なのですが、化学反応がおこりしかも美容室での薬剤が効かなくなるなんてびっくりですよね。
お仕事の関係や、顔に髪がかかるのが気になるから結ぶ、耳にかける。なんて方は多いはずです、毎日のことなのでその都度対処が必要ですが手遅れになる前に少し気にかけてあげるだけでも1年後、2年後の髪や毛根の状態は変わってくるはずです。
ランチオニン結合は髪のダメージに深く関わっているのでまた別の記事で詳しく解説しようかと思います。
この記事を書くにあたって情報の調べ直しをしてる時に初めて知ってびっくりしたことがあるんですが
タイトルでも書いてるますが髪を結ぶってちょっと違和感があるんですよね〜、関西では
髪をくくる
って言うんですよ。
しかもそれが方言だって知らなくて、検索で”髪をくくる”だといまいちうまくいかなくて、ゆわう?たばねる?みたいに余計な時間を使い最初そこでつまづきました、関東の方ではくくるって本当に言わないんだろうか笑

自然です。なんか不自然って言われてるみたいで笑っちゃいました。グーグル先生いつもありがとうございます。お後がよろしいようで。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。また次の記事でお会いしましょう。
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